羽毛ふとんの臭いについて 2018.04.17

グレーダックダウン

羽毛ふとんの臭いについて

羽毛布団の臭いの原因は
主に3つの原因があると考えています。

1.原料となる羽毛の問題

水鳥のうち、羽毛布団の原料として
使われているのは、ダック(アヒル)
とグース(鵞鳥)です。
どちらかというとダックの羽毛は
臭いが残りやすい傾向です。
臭いの主要な原因は、
ダウンに残されている油脂分
によるものが大きいと思います。
特に生育年齢が短い
未成熟ダックダウンに多く含まれています。
 食肉用に短期間に育成した
若鶏のダウンが臭う傾向が強いと考えられます。

グース(がちょう)はダック(かも・あひる)
に比べて身体が大きいため、
羽毛の粒(ダウンボール)も

大きく良質と言われています。
また、グースは穀物を食べて育ちますが、
ダックは雑食のため
一般的に臭いが残りやすいともいわれます。

 

2.洗浄工程の問題

羽根には軸があります。
その軸の中は空洞になっております。
外側は洗えても内側って洗えないです。
洗浄がきっちり出来なければ問題がおこります。


除塵機

原料の羽毛には、水鳥の飼育下で付着した
汚れやホコリ、油脂分やアカなどが
含まれています。
除塵機はこういったホコリやアカなどの
付着物を取り除く機械です。
水洗いする前に油脂分を含んだホコリを
取り除いておくと、
洗濯機で汚れを落としやすくする
効果があります。

付着物を事前に取り除いた羽毛は
汚れが落ちやすくなり、
洗剤やすすぎの回数が軽減できます。

洗濯機

羽毛の汚れを洗い落とす洗浄工程です。

乾燥機

洗浄して濡れた羽毛を乾かす機械です。
乾燥機は約150度の高温仕様に
なっています。そのため、
機械の側面に羽毛が触れると
水分が瞬間的に水蒸気に変わり、
あっと言う間にふんわりとした
羽毛に仕上がります。
さらに濡れた羽毛にくっついていた
アカがはがれ落ちたり、
毛根を分離する効果もあります。

冷却除塵機

冷却除塵機は、乾燥して熱を帯びた
羽毛を常温に冷ました後、
目に見えないホコリやアカを
取り除くための機械です。
当社では、洗浄したときに
部からはがれ落ちるホコリやアカを
徹底的に取り除くことが必要だと考えます。

羽毛の細部を顕微鏡で見ると
小羽枝(しょううし)と呼ばれる部分があり、
この根元にホコリやアカが
付着していることがわかります。
清潔でキレイな羽毛を精製するためには
羽毛を乾燥させて、小羽枝が開いた状態
にした状態で、付着物を取り除くことが
とても大事です。。

 
特にホコリやアカ、栄養塩などが
羽毛に付着したままでは、
バクテリアやカビの餌となり、
細菌類が増殖する要因となります。

3.使用時の問題(湿気と臭い)

湿度と温度の関係で、
本当に臭いのするおふとんがあります

天然繊維の場合は、原料そのものに
それぞれ「油分」を含みます。
植物性油脂、動物性油脂分です。

保温力・吸湿発散性その他の
機能を残すために、精製後も完全に
脱脂はせず、適度な油分を
残して製品化します。
その微量の油分が湿気等に反応し、
それぞれの繊維特有の「匂い」を
生じさす場合もあります。

羽毛の臭いは、こう考えたら?

以上が羽毛布団の臭う原因と
考えられる事です。

ある一定以上のクォリティの原料羽毛を
きちんと洗浄しておれば、
臭いは出にくいのですが
価格を抑えるためにどこかの工程を省いたり
羽毛を安価な材料を使用すると
臭いがあると思います。

全く臭いがしない商品を
つくることは、不可能です。

臭いに敏感な方にとっては
梅雨の時期になると
臭います。これは避けられないことです。

臭いのない革のジャンパーや
毛皮のコートを制作するのが
不可能なように、臭いの全くしない
羽毛布団をつくるのは
不可能に近いのです。

私は、動物性の油脂成分の
全くない、化学繊維で、羽毛と同じ
機能を追求していったらどうかと
考えます。
羽毛に近い化学的につくられた
布団はDown-like fiberfillもあります。

羽毛布団ほどのふわふわ感がないところが
残念ではありますが、
適度のふわふわ感はあります。

臭うことは全くないようです。
保温力も羽毛布団と比較しても
低価格の商品の大きな差はないかもしれません。

 

 

 

 

毎月、新しい掛け布団を使って
使用感を報告します。

*インテリアコーディネーター、*カラーコーディネーター1級(商品色彩)

*初級睡眠健康指導士、 *福祉住環境コーディネーター2級 *照明コンサルタント

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