ダニアレルギーモニター調査 2018.06.25

「西宮市ダニアレルギーモニター調査について」

すでに28年前のモニター調査です。
アレルギーに関しては、最近はモニター調査が
あまり、おこなわれていません。
ダニに関してはすでにある程度の
結論は出ています。
古い資料ですが、大変参考になる調査なので
取り上げました。

この調査は1990年に西宮市環境衛生局
がおこなった調査です。
西宮市のホームページには環境衛生課の
「ダニ対策」という
ページがあります。
環境に非常に真剣に
取り組んでいる自治体です。

1.ダニアレルギー調査を取り組むに至った経過

2.ダニアレルギーの調査の概略

3.調査の中間結論

4.2年目以降の調査

5.室内環境中のダニアレルゲン分布調査

6.まとめ

この調査は二番目のダニアレルギーの調査の概略
に述べられていますが、
小児ぜんそくにターゲットを絞ったものです。

当時は小児喘息はアレルギー症状の中でも
難病とされていました。
現在では、苦しい呼吸を楽にする発作治療
と共に、慢性気道炎症を改善する治療
(長期管理)をおこなうことで、重傷な
喘息発作で入院する子供の数は劇的に
減少しています。
(一般社団法人日本アレルギー学会のHPでの見解です。)

 

1.ダニアレルギー調査を取り組むに至った経過

 

かゆみ対策からアレルギーの抗原
としてのダニ対策へ

西宮市では、以前「かゆみ対策」として
人を刺すダニの調査をしてきました。

しかし、ダニによる被害は
「かゆみ」よりも「アレルギー症の抗原」
として大きく注目されるようになりました。
今後の環境衛生行政として
ダニ対策が環境行政として成り立ちうるか
調査をしたそうです。

 

2.ダニアレルギーの調査の概略

 

気管支喘息をモニターとして選定した

11家庭、14例でモニターを開始
モニター宅の室内環境の改善を通じて
ダニ駆除をおこない、患者の症状に
どのような影響が出るか見ます。
紙パック式の210Wしかもミクロン単位の
フィルターを装着下掃除機で1㎡あたり20秒
掛けて掃除する(西宮式といいます。)
という方法を続けて、
ぜんそく日記をつけてもらい、
症状を見るという作業を
2年間継続しました。

3.調査の中間結論

まず、床について
畳の処理
畳は高周波熱処理と日常の管理が
進行するにつれてダニは減少しました
数か月後には

低密度の水準を上下するようになりました。

カーペットの処理
丁寧な掃除機掛けが進むにつれて
減少し、低密度を維持するようになりました。

フローリングについて
最初からダニの量は少なく、変化もなかった。

寝具について
床面より寝具類の方が高密度にダニがいました。
とりわけ、季節の変わり目の押し入れから出した
ばかりの寝具類には極端に多いダニ数が認められました。

ダニの密度とぜんそくの発作等のグラフを
検討すると、

1、寝室の床面のダニの数とぜんそく症状の関連は
  あまり認められませんでした。
2.寝具類のダニ数が多い時には発作と関連性が認められ
3.寝具類に掃除機掛けをしていなくても
 シーツ、布団カバーをまめに変えることが
 アレルゲン物質をブロックしているのではないか

4. 2年目の調査

さらに、モニター家庭を23家庭26例に増加しました。

1.寝具類・寝室床面とぜんそく発作の相関関係

床のダニよりも寝具類のダニがぜんそくの発作を
誘発していると考えられます。
特に掛けふとんのダニが関係が大きい。

2.まとめ
1.ぜんそく症状はダニコントロールされている
 場合は完全に治癒されやすく

 されていないモニターでは治りにくい傾向
 がある。
 
2.掛け布団のダニの数が多いと、発作を
 起こしやすい。
3.掛け布団のダニの数が減ると発作の回数は
 減少する。
4.ダニの数が多い時も、カバーを使っている
 場合は発作を抑えていた場合もあった
5.床のダニの数とぜんそくの発作には
 あまり、関連性は認められなかった
6.以上のことから、ぜんそくの発作を
 抑えるには、掛け寝具類のダニ駆除が
 最も重要だ。

 

5.室内環境中のダニアレルゲン分布調査

 

1.天井表面と床のダニの数の関係
天井表面と床のダニの数には関係はほとんどない。
また、ダニの数も天井面は1㎡5匹以下と非常に少なかった

2.電灯の傘の生物相調査
チリダニはおおくて2匹程度で、あまりダニの影響は
認められず、ユスリカ54%、ニセケバエ19%などが
多く認められた。

3.衣類乾燥機と天日干しによるダニ死亡率の比較

毛布での実験を行いました。
衣類乾燥機では、100%ダニが死滅しましたが、
天日干しでは、まったくダニは死にませんでした。
天日干しでは、ダニを死滅させる温度に達していません。

ダニ死亡に十分な温度を機械によって加熱するか
掃除機によってダニを除去することが必要です。

4.敷ふとんと床面チリダニ科個体数の関係
床や畳の上に敷ふとんを敷いて寝ている場合
敷ふとんと、床面のダニの数は関係があると
わかりました。

 

 

 

 

 

アレルギーとアレルゲンについて、研究しています。清潔で、快適な寝室を考えています。

*インテリアコーディネーター、*カラーコーディネーター1級(商品色彩)

*初級睡眠健康指導士、 *福祉住環境コーディネーター2級 *照明コンサルタント

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