羽毛布団と化学繊維の布団について 2018.11.30

羽毛布団と化学繊維の布団について
考えてみたいと思います。

羽毛ふとんの選び方

掛け布団の中わたとして天然素材である
羽毛を使った布団は昔から使われていました。
元々は、ヨーロッパではフォアグラなどの
食材をとった後で、布団の中わたとして使用
していたものです。
その後、鳥によっては、羽毛をとるために
飼育された種もあります。

羽毛のよいところ

羽毛のよいところは、
1.柔らかさ、
2.保温力、
3.通気性の良さです。
ある程度以上のクォリティの羽毛は
通気性に優れ、蒸れることもなく
かつ保温力が優れているので
完成された掛け布団といえます。

羽毛の問題点

羽毛布団の問題は、
天然素材であるため、
1.品質、価格にばらつき
2.アレルギー対策がとりにくい
3.経年変化に対するコストがかかる

1.品質価格のばらつき

日本羽毛協会などが
企画しているラベルを発行しているので
羽毛の反発力などには
目安となる基準が示されています。

しかし、ダックとグースなど
鳥の品種による羽毛の違いや
再生羽毛に利用など関しては
専門的な知識がないと
価格との関係がわかりにくい
のも現実です。

特に近年、世界的な金余り現象から
羽毛自体が投機の対象となり
買い占め、売り惜しみによって
価格が急に上昇する傾向があります。
羽毛の価格が高い年に羽毛布団を買うと
同じ価格でもクォリティの低いもの
になってしまいます。

羽毛の価格上昇のため
羽毛布団の生地を綿100%から
コストの安い、ポリエステルとの
混紡に変更する商品が
標準的な価格帯で増えています。
ポリエステルとの混紡
の生地を使った場合の問題は
1.通気性が悪くなる(蒸れやすい)、
2.必ず、綿100%のカバーを使わないと
 静電気が発生して羽毛が飛び出してしまう。
ということがあげられます。

2.アレルギー対策がとりにくい

羽毛は洗うと羽毛同士がこすれて
ダウンボールがすり減り
パワーが落ちてしまいます。
ダウンとフェザー
左がフェザー、右がダウンです。
どちらも細かい毛のような繊維が
あります。
そこに空気を含んで
いるので、保温力があります。

ダウンボールとは羽毛の球体のことを
言います。

羽毛布団は基本的には
洗濯できません。

掛け布団の中にはシングルサイズで
1万匹のダニがいると言われています
ダニが繁殖しても
ダニを布団乾燥機などで殺すことは
できます。
しかし、ダニの糞や死骸などのアレルゲン物質を
洗い流すことができません。
布団用の掃除機で
毎日のケアが羽毛布団には
必要です。

3.経年変化に対するコストがかかる

羽毛布団は、5年ほどで、
リフォームが必要です。
どんなに高価な羽毛布団でも
1年目より2年目はふっくら感がなくなります。

価格の安い羽毛布団ほど
ふっくら感の減少は著しいものです。
ネット通販のレビューは購買直後に
書かれたものなので、
翌年の状態はわかりません。

私は、安い羽毛布団も高価な羽毛布団も
どちらも試しました。
1万円前後の羽毛布団は
2年目にはかなりパワーが
なくなりました。
寒くて、毛布が必要になりました。

20万ほどの西川の羽毛布団
(ポーランド産93%手摘みのマザーグース)
でも、やはり少しパワーが落ちました。

羽毛を再度取り出し洗浄し、
新しい羽毛を足す「リフォーム」を行いましたが
数万円かかりました。

羽毛にはわた布団の打ち直しのように
メンテナンスが必要です。

化学繊維の布団について

化学繊維にもいろいろありますが、
インビスタ社のダクロン素材は
掛け布団の中わたとしては
優れた素材です。

しかし、高級な羽毛布団ほどの
ふっくら感はありません。
これが、化学繊維の布団の限界です。

ダクロンなどの化学繊維の布団のいいところは
1.アレルギー対策ができる
2.暖かく、メンテナンスが簡単

3.経年変化が少ない

1.アレルギー対策ができる

ダクロン布団の最も大きなメリットは
ウォッシャブルの布団生地を使えば
洗濯ができることです。
ダニ対策をしないでも洗濯すると
ダニを30%洗い流すことができます。

もし、コインランドリーや布団乾燥機などで
ダニを焼き殺した後なら、
完全にダニとアレルゲン物質を
洗い流すことができます。
(ダニがゼロの布団ができます。)
アレルゲン物質(ダニの糞や死骸)は
水に溶け出しやすいので
完全に除去できます。

2.暖かく、メンテナンスが簡単

化学繊維の布団は、洗濯しても
ふっくら感が減ることはありません。
特にダクロン FRESHシリーズの
中わたは、抗菌加工もしているので
ウィルス対策もできています。
親水性があるので、ムレることもなく
洗濯後の乾燥時間も少なくすみます。
ダクロン7-holefiberfill

ダクロン4-holefiberfill

ダクロンのFRESHシリーズは
わたの中がストローのような中空構造に
なっているので、布団が軽く仕上がり
しかも柔らかさが続きます。
わたの内部に空気を含むこと、わた自体の
縮れで外部に空気を持っているので
保温力は、羽毛布団と比べ遜色は
ありません。

3.経年変化が少ない

羽毛布団のように、急にふっくら感が
なくなることはありません。
羽毛は摩擦によって、こすれて
ダウンボールが小さくなるり
保温力が落ちます。
一方、ポリエステルを使用したダクロンは
外部の縮れ(捲縮)がとれて
わたの繊維が伸びて保温力が落ちていきます。
わたの縮れは、約10年くらいから起き始めるようです。
私の息子は15年使いました。
毎年、洗濯していました。
カサ高さは徐々にへりましたが
10年目ぐらいからふっくら感がかなり
少なくなったと感じました。

まとめ

羽毛布団には、長い歴史によって
培われた技術があります。

そういった意味で、優れた掛け布団です。
その柔らかさは、化学繊維ではとても
まねのできない豊かさを感じます。

一方、化学繊維のダクロン布団は
とても合理的に考えられた布団用の
中綿です。

メンテナンスが簡単で、アレルギー対策ができ
長期間の使用ができます。

子供さんやお年寄りの方には
是非、ダクロンわたの布団を
お試しいただきたいと
思っています。

アレルギーとアレルゲンについて、研究しています。清潔で、快適な寝室を考えています。

*インテリアコーディネーター、*カラーコーディネーター1級(商品色彩)

*初級睡眠健康指導士、 *福祉住環境コーディネーター2級 *照明コンサルタント

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